
週一連載連続小説[ルナ・バースト](189)
- 1 Neo ◆GoP0V9Oo 02/01/14 18:14
- これは、心をもった人造人間と不思議な少女の愛の物語である。
プロローグ
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ある夜、激しい雨が降る森の中の一本道を一台の黒塗りのベンツが猛
スピードで走っていた。 後部座席にいた男が運転手に「もっとスピードを出せ
、急がないとワシは殺されてしまう。」と言う、車がカーブに差し掛かるとあたりまえのことだが
少しスピードが落ちた、その時、ソレを待っていたとばかりに「何か」が屋根
の上に「ボンッ」と飛び乗ったのだ、その音に気づいた後部座席の男が
顔色を変えてこう言った、「撃てっ、車から落とせっ。」そう言われると
前の助手席に座っていた胸元から銃を取り出し天井に向かって
「プシュップシュップシュッ」と3発撃った、銃にはサプレッサーが付いていた。
屋根の上にいた「何か」は屋根にしっかりとしがみ付き、ジワジワとボンネット
へ移動していた、運転手は突然視界をふさがれてあわてた、助手席の男は
ボンネット上にいる「何者か」を撃とうとした、だがそれより一瞬早く
「何者か」の右腕がボンネットに吸い込まれるように入った。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
エンジンを一撃で叩き割られたベンツは闇夜をつん裂く爆発音と共に
爆裂した。 前に乗っていた二人は即死した、だが後部座席の男は間一髪
車から飛び降りていた。 「はぁわわ、痛っつぅぅぅぅ。」うめき声を
あげた後、この少し太った白髪の老人の顔は凍りついた。
目の前にボンネットの上にいた「男」が立っていたからだ。
老人は言う、「やっやめろぉ、ワシを殺さないでくれ〜。」
男は言う、「すまない、俺はお前がどうして殺されるか知らないがこれも仕事なんでな。」
男はスタスタと老人に近づく、老人は恐怖で震える目でこの世の最後の
映像を見た、男の目が緑色に光り手刀を振り上げる、老人は断末魔の叫び
をあげたがすぐに聞こえなくなる、老人の声をあげる首はすでに飛んでいた。
男はその場から立ち去る。 静けさを取り戻す森の中でベンツの残骸から
たちのぼった炎がまるでキャンプファイヤーのように赤々と木々を染めていた。
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